商品ページで使ってはいけない7つの文字列【楽天、Yahoo!、AMAZON etc…】
ネットショッピングモール、ECサイトで商品登録するときに絶対にしてはいけないと
今回はECサイトで商品情報に絶対に使ってはいけない文字列をご紹介します。
タイトルでは楽天、Yahoo!ショッピング、AMAZONと書いていますが、CSVを使えるEC系のシステムならEショップサーブやらポンパレモールやらフューチャーショップやらなんでも同様です。
なぜなら今回上げる文字列は、CSVでは禁忌となるものだからです。
CSVの禁忌事項
そもそもCSVで扱う可能性の高い楽天やYahoo!ショッピングなんかのEC系の場合、商品情報の中に下記記号群を半角で使うことはオススメしません。
ハッキリいって禁忌です。
,(半角カンマ)
“(半角ダブルクォーテーション)
(タブによる空白)
=(半角イコール)
-(半角マイナス / ハイフン)
+(半角プラス)
0(項目の先頭に半角ゼロ)
しつこいようですが、これらの文字列はCSVをダウンロードしExcelで開いた場合に深刻な表示崩れや列のズレを起こす可能性が高いため使ってはいけないもの。
詳しく解説します。
特に半角カンマ、タブ空白、半角ダブルクォーテーションは厳禁
中でも特に半角カンマ( , )、タブによる空白、半角ダブルクォーテーションはCSVを読み取り時にセル同士の区切りとしてに使う文字列です。
本来CSVファイルは区切りとなる部分を半角カンマで表しているデータ構造になっています。
画像左が実際にCSVファイルをメモ帳で開いたときの状態。
これをExcelで開くと、画像右のようにカンマを区切りにしてセルとして表示されます。
そもそもCSV自体がComma Separated Values(カンマ・セパレート・バリューズ)の略で、名前からしてカンマで区切りますよーってなものなので、当然。
では、このデータの1行B列に半角カンマが入っていたら、どうなるでしょう?
このようにカンマがある部分でセルを区切られてしまいます。
商品情報のCSVでも同様で、楽天RMSなどシステムで半角カンマを商品情報内に入れていると、CSVファイルをダウンロードして編集しアップロードする際にエラーが出てしまいます。
(項目数が合わないとかうんぬん)
Excelに限らずCSVを読み取るシステムは基本的にみんな同じなので、ダウンロードしてきたCSVをアップロードするだけでも半角カンマを区切りとして認識してしまいます。
受け付けてくれないだけいい方。
もしエラーが出なかった場合、全項目がズレた状態で更新され気づかない可能性が。
インターネットショップを運営されている方からすれば、なんともゾッとしない話のはず。
絶対に半角カンマを入力しないようにしましょう。
, ではなくTABボタンによる空白や “(ダブルクォーテーション) で囲うことでセルの区切りとして扱う場合もあるので、同様に使用しないよう注意しましょう。
(AMAZONがCSVの代わりにタブ空白で区切るタブ区切りによるテキストファイルを使います)
=、+、-もNGワード
また、『 = 』 『 + 』 『 – 』 の三つは、Excel上で演算子として扱われる文字列。
特に入力欄内で数字のみと組み合わせて入れたり、Excelで開いた時にセルの中身を勝手に書き替えられてしまうことが。
一度Excelで開いて書き替えられると、保存した場合にCSV上でも意図しない状態で保存されます。
そしてCSVをアップロードすると、編集したつもりのない場所が最初とは異なる状態で商品ページに反映されてしまうのです。
これに関しては先頭の0も同じ。
0が頭にくる数値はありえないので、Excelは頭の0を消してしまいます。
商品ページよりも顧客情報をExcelで扱う時によくみられる現象。
電話番号の市街局番は基本的に0で始まるため、削られてなくなってしまいます。
例えば、東京の電話番号0399999999の場合は399999999とされてしまったり。
携帯番号の場合は08099999999 → 8099999999、09099999999 → 9099999999といった具合です。
商品番号などを数字でつける場合もあるかと思いますが、最初に0がこないよう工夫してやるとよいでしょう。
多少のことなら文字列で読み込めば大丈夫?
本来CSVはExcelが何も計算を行わないよう、文字列として扱うのがベスト。
しかしExcelで普通にCSVを開くだけだと開く瞬間にExcelが勝手に処理をかけてしまい、あとから文字列指定したところで意味はありません。
一応、データ読み込みとして文字列指定することで、禁忌として挙げた文字列が含まれていてもある程度は安全に開けたりします。
(データ読み込みによるCSVファイルの読み込みについてはコチラの記事をご覧ください)
ただし、文字列として読み込んだ場合でも , や " は誤作動を起こす可能性が非常に高いので絶対に使用してはいけません。
(というか,はほと確実に起こす)
なお、仮に一度開いてから全部文字列にして保存したとしても、CSV形式のまま保存したなら「 ここのセルは文字列だよ 」指定はCSVファイルには保存されないため、結局再度開いた時にExcelが処理をかけてしまいます。
毎度データ読み込みより文字列指定して開くか、セルを文字列指定したあとは保存形式をExcelにして、都度CSVで吐き出す形を取った方がよいでしょう。
商品ページで使ってはいけない文字列まとめ
- 『 , 』(半角カンマ)、『 " 』(半角ダブルクォーテーション)、タブスペースは絶対に使わない。
- 『 = 』(半角イコール)、『 – 』(半角ハイフン / マイナス)、『 + 』(半角プラス)、『 先頭に0 』もなるべく避けた方が無難。
『 CSVなんか使わないから大丈夫 』なんて思っていらっしゃる方、甘いです。
多店舗展開をした場合、在庫連動をしたくなることもあるでしょう。
一度登録した商品をもう一度登録するのではなく複製する形で他のショップに載せたい場合も絶対に出てくるはずです。
こういった在庫連動や複製に関しても、多くのインターネット通販会社の主力店舗になっているであろう楽天市場でさえAPIではなくCSVでしか対応していません。
(2017年5月現在)
どんな基幹システムを使っても、そのシステム自体が定期的にCSVを送り込む形。
そんな時に商品情報内にカンマが入ってたりすると、CSVとしての形を保てずよくてエラーが起きるか、情報がズレてヤバい状態で登録されてしまうのです。
動きの早いEC業界においてあとのことを考えないことはかなり危険なこと。
一時は楽天市場とAMAZONの二強と目されたEC業界もYahoo!ショッピングの出店料無料による台頭もあれば、モールに頼らないオリジナルECサイトや越境ECモールの流行など、ここ数年だけでも多くの動きが出てきています。
今回ご紹介した文字列は必ず避けておくようにしておくべきです。
たったの7つの文字列です。大した数ではありません。
のちのち全ページを一つ一つチェックして手動で消さなきゃ……なんて手間のかかることのないよう、必ず避けましょう。
なお、どうしてもすでにExcelにおける演算子にあたる記号を使ってしまっている場合でも、CSV編集用のフリーソフトであるcassavaを使ったり、Excelのデータ読み込みにて文字列として読み込むことで編集することも可能です。
(カンマとかもやりようによっては一括で消したり置き換えできるかも?)
記事ができ次第下記関連記事でご紹介しますので、併せてご覧ください。
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