雪・雨の日、ネットやWi-Fiが遅いは気のせいじゃない

雨イメージ

雪の日や雨の日はネットが遅くなったりWi-Fiが不安定になることがよくあります。

ネットショップを運営している方は毎日パソコンでネットに触れているから如実に感じるのではないでしょうか。

私もはじめは気のせいかと思ったのですが、明らかに楽天市場の商品ページの読み込みが遅い。

ただでさえ重いページが遅すぎて全然開かない……と思うときは大抵、雨の日だったんです。

雨が降ると実際にネットスピードが遅くなる

雨が降ると、実際にネットの速度は遅くなります。特にWi-Fiは遅くなるだけでなく接続が不安定になることも。

ネット全体の問題とWi-Fi電波の問題とでいくつか原因がありますが、基本的に雨や天候が原因となります。

湿度が高まり増えた空気中の水分が電波の障害に

ご存じの通り、無線LANであるWi-Fiやスマホの4G、LETといった接続では電波を使ってデータをやりとりしています。

雨の日は空気中の水分が電波の障害となりネットの接続が遅くなるのです。

特にWi-Fiは横方向には電波が強く多少の障害物は回り込んでいけるのですが、縦方向には弱い特性があります。

1階や2階など複数階ある場合は天井が障害物となる室内を通らず、電波を一度窓の外に出して室外から通している場合が多々あります。

こうした場合、外で雨が降っていると空気中の水分に大きく影響され、Wi-Fiの速度が遅くなったり切れやすくなる一因となります。

同じ理由で雨ではなく雪が降った場合でもネットの速度は遅くなります。

雷雲や稲妻、雷が悪影響を与える

雨の強い日は雷雲や稲妻、雷などを伴うことがしばしばあります。

雷が出す電磁波がノイズとなってネットのデータ伝送に悪影響を与えている可能性が高いです。

データの伝送元となる基地局などの付近で雷雲が発生していると、末端である我々ユーザーの地域では雷のない大した雨でなくても影響を受けます。

自宅のネット環境だけでなく基地局同士の接続など、現代のネットデータ伝送を支える光ファイバー線は雷には非常に強いとされています。

が、やはり基地局内などで電磁ノイズによる影響を受ける可能性は高く、無線電波以外も雷の影響を少なからず受けていると考えて良いでしょう。

風や雨の雫で光ファイバー線の電線が揺れる

風や雨の雫によって光ファイバー線が揺れることで、データ伝送にロスが出ることも雨の日にネットが遅くなる原因のひとつ。

光ファイバー線は内部で光を反射させることでデータを伝送させているため、光ファイバー線が入った電線が揺れることで反射にロスが生じてネットの速度が遅くなるのです。

いかに光速を利用した光ファイバー線とはいっても、中継局や基地局間や実際にネットを利用する場所までの距離といえばかなりのもの。

その間で少しずつロスが生じていけば全体的な速度の低下はそれなりとなります。

光ファイバー線の揺れそのものが原因なので、雨が降っていなくても風の強い日にはネットの速度は多少なりとも遅くなっていることでしょう。

雨の日は先述の湿度の高まりや雷による影響も併せてさらに大きく速度が低下し、よりわかりやすく、印象に残りやすいともいえます。

天候が悪くなると外出せず、室内でネットを楽しむ人が増える

雨が直接的に悪影響を与えるわけではありませんが、雨の日など悪天候時には付近の人々があまり外出せず室内でネットを利用し、混雑するため全体的なネットの速度が遅くなる傾向があります。

そういえば同様の理由で、「 雨が降ると外に出ずに買い物するからネットショップの売上が上がる 」なんて時代もありましたね。

最近はネット通販が当たり前になったためかそこまで差は感じられませんが……

まとめ:雪・雨の日、ネットやWi-Fiの速度が遅くなる理由

  • 雨の日には実際にネット速度が遅くなったり、接続が不安定になる。
  • 雨の日のみならず、風の強い日や雪の日など天候が悪い日も同様。
  • 雷による電磁的ノイズ、空気中の湿度による電波への影響、光ファイバー線が揺れることなどが直接的な原因。
  • また、雨など悪天候時には付近のエリアで外出せず室内で過ごしネットの利用者が増えるため、混雑により速度が低下する。