【楽天商品画像登録ガイドライン】ルール厳格化まとめ
※2019年2月18日追記:本記事投稿時より状況が大分変わりましたので改めてまとめ直しました。下記リンクよりどうぞ。
新・楽天商品画像登録ガイドラインにより、サムネイルに使われる商品画像1枚のルールが厳格化。目無茶苦茶ぶりに面食らっている店舗さん多いのではないでしょうか。
2019年1月から違反点加点の対象になるといいつつルールの情報が小出しで明確なガイドラインの公開も遅く、混乱が続いています。
今回は公開されているガイドラインやRON会議室上で多くのショップさんの相談に乗ってくださっている溝口さんからの情報を収集し、まとめてみました。
画像も多くはガイドラインやRONからの引用です。以下それぞれへのリンクを張っておきます。
※閲覧にはRMSにログインしている必要があります。
※RON会議室は溝口さんの【楽天】溝口の広場Ⓡコミュニティに入る必要があります。「 溝口の広場 」などで検索してお探しください。
※楽天さんのルール説明に曖昧な部分も多く、これから変更される可能性もあります。あらかじめご了承ください。
評価は◎、△、×の3段階
評価は下記の三段階で評価されます。
- ◎:OK
- △:要改善
- ×:NG(違反点加点)
◎ が理想的な状態で、楽天内で露出が向上(検索順位アップ?)の可能性あり。
△ はまだ改善の余地はあるが一応及第点でペナルティはなし。
× は商品画像登録ガイドライン上完全にアウトで2019年1月以降は違反点加点対象。
検索順位アップはあくまで可能性ですが、2019年1月以降NG画像が違反店加点になるのは確定しています。
なので、アウトな商品は2018年内に1枚目画像はどんどん直して入れ替えていく必要があります。
また、ペナルティがないからといって△判定は安心できません。いずれ△はなくし、◎と×の2種類だけになる予定。
※追記 2018年9月13日、ついに判定ツールがリリース。
※当初これらの判定は2018年9月上旬以降順次AIがチェックし店舗へ連絡するとのことでしたが、結局RMS上で出店者による操作が必要です。詳しくは下記リンクにて。
デジタル背景はNG・使用風景写真であればOK
背景は白以外のベタ塗りつぶしやグラデーション、テクスチャの合成などはすべてNGとなります。
商品を使用している風景やオシャレなテーブル上に置いてあるなどの写真はオッケー。
ただし、背景が風景などであっても色味次第では△:要改善となる可能性はあります。基本的に白基調の色が望ましいとされています。
モデルが使用している写真もオッケー。ただ商品を使ったり持ったりしているわけでもない人物は商品画像に含まれません。生産者の顔だけとかもNGになります。
商品に直接絡まない人物やキャラクターなどはテキスト要素として占有率に影響することになります。
切り抜きの場合は完全に白背景
使用例などの写真ではなくブツ撮りの切り抜き画像を使う場合の背景色は白。#ffffff、RGBがすべて255とするべしとガイドラインにあります。白い商品でもです。
合成ではなく写真であろうと、白基調でないカラーの台紙において撮った画像はNG。グラデーションの台紙に置いて撮った写真もデジタル背景とみなされてNG。AMAZONと同じです。
先述の使用風景写真でない限り、原則すべて白背景が基本です。
なにがなんでも白抜きじゃないとダメ!の例
RON会議室のスレで少々かわいそうだったのが、「 太陽光を当てると青緑に光る、通常黒い背景の上に置いて干渉する特殊な琥珀(ブルーアンバー) 」。
この写真は理想な環境で撮影するために太陽に当てて黒い布の上で撮影したそうですが、アウトです。
商品の良さ・魅力をもっとも引き出せる状態でもガイドライン違反のためにサムネイル(1枚目登録画像)にしてはいけません。
ちなみにコレに対するRONの溝口さんの返答。
想像の域を超えてはいませんが、もしかしたら新たな琥珀の魅力を伝えられるきっかけになるかもしれません。
もしかしたら、ですが琥珀は黒い背景で撮影するものというのは売る側の常識に過ぎず、お客さんは朝昼晩とさまざまな光加減の中で琥珀を愛でているはずで、今の商品の伝え方はその一部に過ぎず、ある種騙されたと感じるお客さんもいたかもしれません。
そこにもしかしたら新たな価値、新たなシーンを提供できるかもしれません。(中略)
突然現れたルールのYES・NOを超えて第3の道へ、ルールの向こう側へ。お客さんを導きましょう。
溝口さん、これはちょっと苦しいのでは……
とはいえ、一度例外を認め始めたら抜け穴だらけになってしまうのもわかります。ご苦労お察しします。
この例でいえば全体は白抜き画像で作り、黒い布上に置いたときの写真をテキスト要素として20%以内のサイズで置くとか、屋外で太陽光に当てつつ黒い塀をバックにするしかないですかね……
AIでも風景とわかるよう、木の枝とか空とかが写るようにして。明らかに不自然なシチュエーションですが、ガイドラインを守るにはそれしかない。
商品登録画像内の装飾やテキストの占有率は20%以下
画像内に入れるテキストやブランドロゴなどは商品そのものではない装飾はテキスト要素として扱われます。完全にNGではありません。
先述の商品と直接絡まない人物やキャラクターのイラストなどもテキスト要素扱いです。
画像上のテキスト占有率が20%以下である場合に限りセーフ。21%~30%で△判定、31%以上で一発NGで×判定です。
なお、判定は画像上にあるテキスト要素の実面積を測るのではなく、画像を縦横10×10の100マスで区切りテキスト要素が1pxでも入ったマスはテキストとして1%計上します。
つまり、テキスト要素が1pxでも入るマスを20マス以内に抑えなければなりません。
ちなみに画像のテキスト占有率をチェックするツールが楽天市場さんから提供されています。自動チェックなどではないため使いづらい面もありますが、テキスト占有率20%どれほどか、どのように判定するかをイメージするにはいいかと。
詳しくは別途記事にまとめていますので、下記リンクよりどうぞ。(新しいタブで開きます)
枠や枠線もアウト
枠の類は一発アウトで×です。画像をぐるりと4辺を囲む枠はもちろん、2辺L字形や1辺だけでもダメ。
また、両端から離して「 これは枠ではなく四角です 」なんていうのもダメ。画像端でなく中央に1pxが一本走っているだけでも枠線として扱われます。
シェイプなどで四角形など図形を置く場合、画像の横幅や高さに対して50%を超えるとAIが枠として判定する可能性があるとのことです。(溝口さん談)
その辺りは枠線が△判定となってしまうのかもしれません。
なお、枠判定でなくとも丸や四角などの図形はテキスト要素として扱われるので、専有面積20%を超えないように注意。
上記画像のような写真一部をベタ塗で隠したり切るのも枠として扱われるのでNG。
ちなみに、切り抜きではない複数の風景写真を並べて使う場合、隙間なく敷き詰めないといけません。1pxでも隙間があると枠線扱いのため。
隙間がなくとも、境目がはっきりしている場合は枠線扱いになる場合があるのこと。(△判定?)
9月上旬より楽天市場側で自動チェック
現状ではショップ側が自身らで目視チェック&テキスト要素占有率は楽天さんより提供されているチェックツールを使い自身でチェックするしかありません。
が、9月上旬以降は楽天市場上でAIが走り、チェックして要修正の画像について店舗へ連絡がくるようになります。
(すでに画像をクロールさせてチェックしつつ精度を上げているとのこと)
実際に判定するのはAIです
実際に商品登録画像の1枚目をチェックし、◎ / △ / ×の判定を行うのはAIです。
たとえば上記画像は壁に取り付けて使う商品。背景が白ではありませんが、使用例なのでガイドライン的にはセーフです。
が、「 背景が白くない 」と判定AIが誤認し、要修正として通知される可能性はあります。それでもガイドライン的にはオッケーなので問題ないとのことです。
(この場合通知を無視すればいいのか異議を申し立てればいいのか、具体的な対応方法は現状不明)
AIの最大の特徴は学習性。当然最初は精度が低く誤認識も乱発することが予想されます。が、機械学習により随時上がっていくのでしょう。きっと。
逆にいえば、実は風景は合成なのに合成ではなく実際に撮った風景と判断してOKとすることもあれば、反対に枠やテキスト要素ではないのに枠と判断してしまうこともあるかもしれません。
ガイドラインを遵守しているのにAIが誤判定した場合はどのように対応すればいいかまだはっきりしませんが、そうした可能性も念頭に入れておきましょう。
(異議を申し立てる → 楽天さん側で目視判定する形になると予想)
まとめ:楽天商品画像登録ガイドライン新ルール
- 枠や20%を超えるテキスト要素による装飾、デジタル背景などはNG
- 使用例としての風景写真やモデル写真はオッケー
- 切り抜き画像の場合、背景は白
- 2018年9月以降、楽天が自動チェックして要修正画像について通知を出す
- 評価は3段階で、◎ / △ / ×があり、◎は検索優遇の可能性あり、△は要修正だがペナルティなし、×はガイドラインNG
- 2019年1月以降、ガイドライン違反(×判定)は罰点加点対象になる
もともとこれらは新ガイドラインが制定される少し前から推奨されていたことです。テキスト占有率を20%以下に抑え、テクスチャなどのデジタル背景はやめて使用風景か白抜き画像にする。
目立つこと・売ることだけを仰々しいサムネイルのせいでSNS映えせず拡散してもらえないし、いまどきはそれが売れないから~と推奨だったのが、一瞬のうちにガイドライン制定から違反罰点加点の流れまでにきました。
楽天EXPO2018で語られたSNS強化のためでもあるのでしょう。
しばらく静観しておりましたが、今回の楽天さんの意志はかなり固いようで、我々小作人程度が文句たれたところで翻意しそうな雰囲気はみじんも感じません。
さぁ、突然現れたルールのYES・NOを超えて第3の道へ、ルールの向こう側へ。お客さんを導きましょう。
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